ニールヤングは若い。まず名前が若い。あまりヤングを名前に付けている人に出くわさない。ポールヤング、Wヤング、それにニールヤングぐらいです。
ヤングを名前に付ける。もうそれ自体が若い。
ニールヤングは若い。昨年、今をときめくジャックホワイトをプロデューサーに電話ボックスの様なスタジオでSP盤風の響きのするアルバム「a letter Home」を出して奇才ぶりを発揮したかと思うと、その半年後にニューアルバム「STORYTONE」を出すというハイペース。たしか今年70歳をむかえるはず。(ちなみにロッドスチュアートも70歳。ロウエルジョージも生きていれば確か70歳。)どんな体力?どんな気力?しかも今回のニューアルバムはなんと2枚組。一枚がフルオーケストラをバックに甘く歌い上げる。もう一枚は、全く同じ曲を同じ曲順でこちらはアコギ一本で切々とさらにメロウに。正直やられます。
ニールヤングは若い。ロック界のおしどり夫婦でも有名だったニールヤング。しかし、昨年長年連れ添った奥さんペギーと別れたらしい。その理由が年の若い彼女が出来たからとか。ドライブインのウエイトレスペギーを見初め結婚した逸話はあまりにロックムービーの様でかっこ良く。そして今、また70歳を迎えようとしていながらも新しい恋に走る。すごいとしか言えません。
最後に、以前ある英会話学校の仕事でTVCMを撮影にニューヨークへ言った時のこと。撮影場所が当時マンハッタンにあった日本のロイヤルホテル。エレベーターから降りて来たタレントを撮影するというシーンで撮影クルーとともに身構えていたら、エレベーターの扉が開いてそこから出て来たのはなんとニールヤング。僕はもう失禁しそうになりました。撮影そっちのけで、ニールヤングの勇姿に呆然としておりました。その夜のマジソンスクエアガーデンでのディランのステージに客演するため宿泊していたそうです。
その時はさらにニールヤングは若かったです。そして今もニールヤングは若い。